引くも地獄、進むも地獄なら、前進することを旨としようと心に決めています。
後ろに下がる時は、どんなにガードしたとしても隙を作ります。相手を引き込むつもりなら別ですが、大概は距離を取るためにやってるわけですから、気持ちの上で負けています。その場にとどまるのも同様です。下がるか進むかの判断に迷っているのですから、相手の行動に適切に対処することが困難です。
それなら、一歩踏み込むほうが得策だと考えます。間合いを詰めて、相手に威圧感を与えることは、実際の内心はいざ知らず、その行動には自信が感じられます。もちろん、いくらかの防御は必要です。
「迷ったら前に」という意識を保つこと。その姿勢を、空手はもちろん、日常の行動における信念としたいと思っています。