
『沖縄伝武備志』は、中国から沖縄に伝えられ、古来より沖縄の空手家のもとにあって、師から弟子へと写本によって保存されてきた。日本の空手は、中国拳法を父なる源流とし、沖縄を母なる大地として育ってきたと言えるが、『沖縄伝武備志』が与えた影響はまことに大きいといえる。 ──大塚忠彦翻訳『沖縄伝武備志』
継承されるというのは、そういうもんなんでしょうね。
長い時間かけて、失われないように、大切に大切に、次の世代へ次の世代へ。
長い歴史を継いで、その中途に立っていることそのものが、「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」(D'ou venons-nous? Que Sommes-nous? Ou allons-nous?)の答えである気がします。
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